11日に開かれた2月定例京都市議会「くらし環境委員会」で、説明資料が与党議員にだけ事前配布され、質疑が行われた問題で、日本共産党京都市会議員団は12日、「公正な審議を妨害する」との抗議声明を発表しました。
 
 問題となったのは、同市環境政策局が作成した有料指定ごみ袋に関する資料で、06年にごみ袋有料化が導入される際、市が当初作製した指定袋が破れやすいと不評だったため、大量に在庫として残り、その費用が4000万円を超えたことなどの経過と対応をまとめたものです。
 
 2年前にも市は、市長の教育長時代のインタビューをまとめた市販本を、与党会派にだけ配布したことが問題になり、市長は「改めるべきは改める」と議会で答弁をしていました。
 声明では、「同様の不当な扱いが繰り返されたことは、重大」と指摘し、「こうした行為の根絶を求める」としています。