奮戦・成宮まり子さん(2)「町工場の灯を消すな」と東奔西走
日本共産党の成宮まり子参院京都選挙区候補は、深刻な不況に苦しむ中小企業や業者の営業・暮らしを守るため大奮闘中です。1月には、府下各地の業者から聞き取った切実な要求をつきつけて政府交渉を行いました。一方、日本共産党の国会論戦は、鳩山首相に「町工場は日本の宝」「固定費補助の検討」などを約束させました。この成果を各業界団体にいち早く報告し、懇談を重ねる成宮候補に、業者の間で期待が高まっています。
中小業60団体を訪問
成宮さんがこの間、訪問した団体は、府中小企業団体中央会、府商工団体連合会、京都金銀糸工業協同組合、同陶磁器協同組合連合会など60団体にのぼります。
各団体に対して、政府交渉で抜本的中小零細企業支援策を要求し、自営業者への資金貸し付けの改善や窓口体制強化など、積極的回答を得たことを報告。あわせて、日本共産党の志位和夫委員長が「大企業の内部留保を中小企業に還元を」「中小企業の廃業、倒産の危機から守るために、機械のリース代など固定費補助など緊急支援策を」と要求したことに、鳩山首相が「検討する」、「町工場の灯は消してはならない」と答弁したことを紹介。「中小企業を守るためいっそう力をつくす」と訴え、対話を広げています。
3日、訪れたのは、京都畳商工協同組合の理事長、磯垣昇さんが営業する畳店(京都市北区)です。作業する手を休め、成宮さんの報告に、一つ一つうなずきながら聞き入った磯垣さん。「20年近く工賃は据え置き。それでも仕事は減っている。固定費補助など緊急支援策はうれしい。でも、仕事が増えんとあかんな。学校教育で畳の良さを教えるなど、行政全体で、ものづくり支援をしてほしい」と話しました。
固定費補助など緊急支援を
終日、市内各地の業界団体を訪ねた成宮さん。翌日には、200以上の機械金属工場が集積する京丹後市に飛びました。工場の多くは製品の受注減や単価切り下げに直面しています。高齢の社長は苦境を訴えました。「月150万円の売り上げが今では半分。旋盤機械2台のリース料月60万円を払える状況でない。苦しんでるときこそ、政府は応援してほしい」
訪問を歓迎した、丹後機械工業協同組合(古川康夫理事長)の寺田昭夫常務理事は、「固定費補助はどうしても実現させたい。私たちも京丹後市に要求している」とエールを送りました。
再び、京都市内の団体を訪問した成宮さん。中小企業家同友会(岩崎伸二代表理事)の荻原靖事務局長は、「要求してきた中小企業憲章の検討が、政府でようやく始まった。その時に、首相が中小企業応援の姿勢を表明したことは大きな力になる」と述べました。
久御山町の工業団地。表通りから一歩中に入れば、小さな町工場が軒を並べます。この一角にある、京商連副会長・田端正一さんの旋盤加工場を訪ねました。
田端さんは、「こんなに先が見えないときはない。固定費補助をはじめ、抜本的な中小企業支援策を求めて私ら頑張ってきた。現場に来てくれ、わたしらの要求を政府にかけあってくれる、日本共産党と成宮さんにがんばってほしい」と、力を込めました。
(「週刊しんぶん京都民報」2010年3月14日付)