成宮まり子さんを語る(2) 苦しむひとの心に寄りそう
大学の後輩 野嶋千絵さん
成宮さんは、私が京都市立芸大にいた時の先輩です。私が入学したとき、成宮さんは3回生で、学生自治会の書記長、京都府学連の執行委員をされており、ちょうどその年の5月に退任されるところでした。
市立芸大はそれまで、大幅な学費値上げが連続して行われていましたが、成宮さんらの請願で値上げストップ。さらに長年、学生の願いだった学生会館の建設まで実現していました。それを自治会の大会で報告し、議長として学生の意見をまとめる姿に、私は「多くの学生を束ね、力を合わせて京都市まで動かしている。なんてすごい人だ」と思いました。
でも、近寄りがたい人ではなく、身近で接してみると親しみやすく、成宮さんが関わっているさまざまな活動の話はいつも楽しいものでした。
成宮さんは4回生の時、教育実習に行かれていました。「学校に行きたくない」と悩む子の相談に乗って、毎日休み時間などで話しかけて、実習の最後の日にその子から「話してくれてうれしかった」と言われたそうです。苦しんでいる人の心に寄りそえる人なんだなと印象に残っています。
成宮さんは学生時代が今の活動の原点と話されています。当時から苦しんでいる人の心に寄りそい、励まして、願いの実現に向けてあきらめずに取り組む人でした。成宮さんなら庶民と力を合わせて暮らしを守る政治をやり遂げてくれると信じています。