貧ボラカフェ 京都市内の学生らで取り組んでいる「反貧困ボランティア」(通称:貧ボラ)は19日、下京区の崇仁コミュニティセンターで“貧ボラカフェ”を開催しました。参加したのは、路上生活中の人や、路上生活から居宅生活に移った人、自立支援センターに入所中の人など約40名です。
 同カフェは、路上生活者と生活保護受給者を対象にしたもので、毎週土曜日に行っている炊き出しを通じて、ボランティアスタッフらが参加者が抱えている課題をより深く知り、日常生活上の悩みや不安について気兼ねなく話せるような空間と時間が必要だと企画したもの。
 映画『男はつらいよ』を鑑賞し、後半は茶話会。参加者は、就職活動の厳しさや生活保護制度を利用しても安定した生活を送るのが難しいことなど、日ごろの悩みやこれまでの仕事のことなどみんなでじっくり語り合いました。日本共産党の成宮まり子参院京都選挙区候補も参加し、交流しました。
 同カフェを企画したスタッフの森本さん(仮名=学生=)は、「人が前向きに毎日を送るためには、安定した経済的基盤や物理的な居宅だけでなく、気兼ねなく愚痴が言えたり、一緒に笑ったり怒ったりできる人間関係がとても大切。炊き出しだけでなく、このような形の支援も必要なんだと実感できました」と語りました。
 「貧ボラ」では、参加者からは定期的に開催してほしいという声もあることから、今後は炊き出しだけでなくカフェの定期開催も検討しています。「貧ボラ」には誰でも参加できます。現在、ボランティアは募集中です。(桑山)
 注:「反貧困ボランティア」は、「かえるネット京都」(日本共産党といっしょに日本をかえるネットワーク)と民青同盟京都府委員会が呼びかけて始まり、学生や社会人たちが参加して、京都駅で路上生活者支援活動を行っているプロジェクト。