酒蔵に映える菜の花 伏見区濠川
天候異変で長く咲き続けた桜も散り始めました。春雨前線が停滞する昨今の菜種梅雨で、広い河川敷や堤防にはオレンジ色の花をつけた菜の花(セイヨウカラシナ)が群生しています。以前はどの河川の堤防にも一面に菜の花が群生していましたが、国交省が堤防の強度の低下予防という理由で、除草剤で駆除しました。
しかし、近年徐々に菜の花が復活しつつあります。写真は伏見区の濠川の放流路(新高瀬川とも言う)の堤防。最盛期の7割ほどに復活してきた菜の花です。なお、木屋町二条から流れてくる東高瀬川は、写真の酒蔵の手前にある小さな溝を流れ、300メートルほど下流で濠川に合流。三栖閘門から宇治川に注いでいます。
この風景は時代劇や広告などによく登場する伏見区の西大手筋と新高瀬川です。バックの黒い酒蔵の連棟は200年以上の伝統を誇る松本酒造です。天気のいい日には、多くの人たちが訪れ、水彩画、写生を描き、写真に納めています。(仲野良典)