核兵器のない世界をめざそう 京都母親大会で950人が誓いあう
「世界の人々と手をつなぎ、地球上から核兵器をなくそう!!」をテーマに、第55回京都母親大会が13日、京都市南区の京都テルサで開かれました。5月に開かれた国連・NPT再検討会議で、核兵器のない世界に向けて国が取り組むことを確認した最終文書が全会一致で採択されたことを受け、「核兵器廃絶の流れをさらに広げよう」と誓いあいました。
府内各地から集まった950人の参加者を前に、福島県立医科大学の経済学研究者、後藤宣代氏が記念講演し、「95年以降、アメリカの多国籍企業を中心としたグローバル化で、世界中に格差と貧困が広がった」と指摘。その一方で、草の根からグローバル化に抗議する運動がわき起こっていると強調し、「市場開放などを求めた99年のWTO会議に、世界中から7万人の市民が開催地のワシントン州シアトルに結集。同会議が阻止された」ことを紹介しました。
その上で、後藤氏は「草の根の運動は、『世界社会フォーラム』に受け継がれ、世界的規模で大きく広がっている。市民がワイワイガヤガヤと討論し連帯するのは、母親大会のあり方そのもの。私たちの運動に確信を持って、世界の人々と連帯し、格差と貧困をなくし、暮らしを守ろう」と訴えました。
NPT再検討会議へのアピール行動のため、ニューヨークに派遣された京都宗教者平和協議会の代表が、「世界中の宗教者が、核兵器廃絶のため力を合わせている。核兵器をなくすため、引き続きがんばりたい」と決意表明しました。