三室戸寺 梅雨入りで雨と曇りの連日ですが、宇治市の三室戸寺の境内いっぱいのアジサイは満開で光っています。
 写真は19日の真っ盛りのアジサイ庭園。前日の大雨もあがって、庭園のアジサイも瑞々しく輝いています。大阪泉南市から訪れた若い男女は「色鮮やかで、すっきりした色合いがキレイ」といい、上京区の年輩の男性は「初めて来ました。満開でいい感じ」との感想、地元宇治の2人連れの女性は「雨上がりのアジサイがこんなに素晴らしいのかとビックリしてます。彩りといい、今が最高」と笑顔で話します。大勢の人たちが、「この紫すごくキレイ」、「ガクアジサイの雰囲気がいい」、「この薄いピンクのアジサイがかわいい」などとの称賛の声があちこちから聞こえていました。
 三室戸寺は約1200年前、当地の岩淵から現れたと伝わる千手観音菩薩を本尊として創建された寺院で、西国三十三所観音の第十番札所でもあります。室町時代建立の十八神社社殿、鐘楼、三重塔や江戸期に建立された本堂など多くの伽藍があり五体の仏像は重要文化財にも指定されています。
 5千坪の境内に、5月は2万株のツツジと1千本のシャクヤク、6月には1万株のアジサイ、7月は鉢植えのハスや秋の紅葉など四季を通じて美しい花の庭園がひろがり多くの参拝者が訪れます。(仲野良典)