米艦船入港拒否を 22団体が府に申し入れ
安保破棄京都実行委員会など22団体は6月30日、京都府知事に対し、舞鶴港への米第7艦隊所属の掃海艦ガーディアン(1,389トン)の入港を認めないよう申し入れました。
申し入れは、7月1日「親善・友好」を目的に入港しようとしている米艦船は、中東にまで実戦配備され、防衛ではなく侵略の部隊となっていると指摘。ガーディアン入港は「舞鶴港を平和と友好の港へ」という府民の願いに反するものとして許されないとし、舞鶴港の管理責任を有する京都府知事が、米艦船の入港を拒否することを強く要求しました。
対応した府民生活部危機管理・防災課の今井紳二防災課長は、「国が係わる外交・防衛問題」とし、これまで同様、府の管理責任を放棄する姿勢を見せました。さらに、核兵器の持ち込みについては、「外務省から『事前協議がないこと、核兵器積載能力がなく、核持ち込みの疑いがない』との回答を得た」としています。
米艦船の舞鶴への入港は1979年以来、38隻、核積載可能艦27隻で、府はその実態について、なんら解明しようとしていません。安保破棄京都実行委員会の田中三郎事務局長は、「日米核密約の放棄を外務省に毅然と要求してこそ、非核三原則を守る保障となることは明らかであり京都府の対応が問われる」とのべました。
また、舞鶴海上自衛隊の北吸桟橋が、自衛艦でいっぱいのため、2隻を民間港である舞鶴西港に移動させようとしたことについて、東港だけでなく舞鶴港全体を軍港にするものだとして、各団体から怒りの声があがっていました。
申し入れに参加した団体は次の22団体。安保破棄京都実行委員会、京滋キリスト者平和の会、京都教職員組合、京都教職員組合女性部、京都原水協、京都子どもを守る会、京都市教職員組合、京都自治労連、京都宗教者平和協議会、京都市立高教組、京都母親大会実行委員会、京都府互助組合事務局職組、京都府職員労働組合連合、京都府立高教組、京都平和委員会、京都民主医療機関労働組合、京都立正平和の会、新日本婦人の会京都府本部、全京都建築労働組合京都府本部、日朝協会京都府連合会、日本共産党京都府委員会、年金者組合京都府本部。(田中)