アンゼラスの鐘・有原監督 被爆60周年を記念して作られたアニメーション映画「NAGASAKI 1945 アンゼラスの鐘」の上映会(関西プロデュースセンター主催)が2日、下京区のひと・まち交流館京都で行われ、親子連れら30人が参加しました。有原誠治監督が映画製作への思いを語るとともに、NPT再検討会議の参加者らを取材したビデオを上映しました。
 有原監督は、同映画を製作した動機について、映像の作り手として被爆の実相を残す責任があると述べ、「今も世界で放射能汚染が広がり、劣化ウラン弾の使用被害が出ている。放射能の恐怖にスポットを当て、世界に向け核兵器は人類と共存できないことを伝えたかった」と話しました。
 また、ニューヨークで5月に行われたNPT再検討会議に参加した東京平和ゼミナールの高校生たちが現地の高校生らと「アンゼラスの鐘」を鑑賞しながら平和について討論した場面を取材した映像も放映。「アメリカの生徒、親たちが真剣に議論した姿を見て映画を作って良かったと思った。国境を越えた平和活動へのきっかけになればうれしい」と語りました。
 映画をみた中村文香さん(11)は「ずっと苦しんでいる被爆者がいることを初めて知った。原爆はあかんと思う」と話していました。