杉本家「祇園会屏風祭」 16日まで
重要文化財の杉本家住宅(京都市下京区)で14日から「祇園会 屏風祭」展が開催されます。16日まで。
同家は祇園祭の鉾町にあり、伯牙山のお飾り所です。室内は、夏のしつらえとして、すだれや葦戸、氷柱が立てられるなど涼しさが演出されており、8畳の間には、伯牙山の見送り図の軸、座敷には山や鉾、祭の様子が描かれている「扇面祇園図会」(作=土佐光吉)をはじめ、江戸期の「時代菊図屏風」「芙蓉菊図枕屏風」(作=喜多川相説)などがずらりと並べられています。
学芸員の杉本歌子さんは「夏の町家は昼間でも薄暗く、心が鎮まります。涼しげなしつらいの中で、華やかな屏風などに時代を感じて頂けたら」と話しています。
時間は次の通り。14日16時~21時半(受付終了)、15、16日10時~21時半(受付終了)。問い合わせTEL075・344・5724(財団法人奈良屋杉本家保存会事務局)。