被爆直後の長崎の写真寄贈 原爆投下直後の長崎市内を撮影した貴重な写真を、京都の遺族が6日、長崎原爆資料館へ寄贈しました。被爆から7日目の、爆心地に近い山王神社のクスノキや浦上天主堂などを撮影したもので、被爆直後の写真としては2番目に古いとされます。寄贈写真は16枚です。
 遺族は中井榮さん(68)=京都市右京区=。撮影したのは中井さんの父で軍医だった原清さん(1901~56年)です。原さんは、長崎医科大学(現長崎大学医学部)出身の海軍軍医で、45年8月15日の終戦時は嬉野海軍病院(佐賀県)に赴任していましたが、翌16日、長崎に救援物資を届けるため、爆心地に近い長崎医科大学付属病院へ向かい、その後、国民学校の特設救護病院で被爆者の治療にも当たりました。写真はその間に写したものです。写真は同日、中井さんが長崎原爆資料館を訪れ、寄贈しました。(詳しくは「週刊しんぶん京都民報」8月8・15日合併号に掲載。また、22日号でも続報します)