飛び入りで満州からの引揚者が訴え 共産党伏見地区の宣伝
終戦記念日の15日、日本共産党伏見地区委員会は大手筋商店街で反戦と核兵器廃絶などを訴えました。
松尾孝府議が「今日は65年前に戦争が終わった終戦記念日。日本共産党は毎年この場所で二度と戦争を起こさせまいと平和憲法を守り抜いく決意を訴えています」とあいさつ。上原ゆみ子府議、さとう和夫京都市議、馬場康平府議候補、石村和子衆院京都3区代表らがリレートークしました。
それぞれの戦中・戦後の体験や反戦と核廃絶、沖縄基地即返還などを訴えました。馬場候補は「日本共産党は戦前から戦争に反対してきた唯一の政党です。私は昨年、長崎の原水禁大会に参加し、被爆者のみなさんから悲惨な状況を聞きました。また父親からも戦争は絶対起こしてはならないと小さい頃から何度も聞かされてきました」と述べ、世界の平和運動のひろがり、沖縄での基地撤去の運動など、反戦と核廃絶の取り組みの決意を述べました。
石村代表は地元紙で大きく取り上げられた、伏見在住で満州から引き上げ途上での悲惨な体験をした方の話を取り上げ、「爆撃などの悲惨さひどさもあるけど戦後引き上げなど苦悩と悲惨な心の傷跡を背負って生きる人たちもたくさんおられます」と戦争の惨さと平和について述べました。そして今なお日本政府が軍事同盟にしがみついている不当性を批判し、沖縄から日本からすべての基地をなくすことが平和の道であり、憲法9条をみなさんと共に守りましょうと呼びかけました。
街頭宣伝中、石村代表が取り上げた地元の村上敏明さんが聞いていたのを松尾府議が紹介し、訴えてほしいと依頼。村上さんはマイクを握り、65年前に戦争が終わり翌年に満州から引きあげる途上での惨状を語り、「同窓会の閉会文集を編集した時に、やはり過去の残酷でつらい思いでも、後生に語りつないでいかないといけないと決意して封印を切ったんです。それは64年前に37歳の母と1歳の妹は僕が死なせたのではないかということです。これがずっと頭に染み込んでいたつらいつらい思いなんです」とのべました。そして「これからも戦争に反対し平和の道を歩んでいこうと思っています。来年の8月15日はもっと希望がもてるように頑張りたいし、みなさんも一緒に考えていきましょう」と訴えました。(仲野良典)