龍谷大学雇い止め裁判 龍谷大学(京都市伏見区)に雇い止めされた嶋田ミカさんが、雇い止めは不当と訴えている裁判の第1回口頭弁論が20日、京都地裁(大島眞一裁判長)で行われました。
 嶋田さんは、同大学経済学部の「特別任用教員助手」として2007年4月に3年間の有期雇用で採用。今年3月末に契約満了として雇い止めされました。嶋田さんは採用時に、人事担当者から「1回はよほどのことがないかぎり契約更新する」と説明されていたため、「継続雇用されないのはおかしい」と訴えています。
 口頭弁論では訴状が読み上げられました。
 この日、口頭弁論後の報告集会には支援者ら50人が参加。嶋田さんは「大学院に入学して以来、非常勤講師などで16年間も在籍している。なんとしても働き続けたい」と訴えました。
 弁護団代表の畑地雅之弁護士が、他の有期雇用された職員が更新される中で1人のみ雇い止めされることについては解雇無効との判例もあると指摘。「他の教員が少なくとも1回は更新されているのに嶋田さんのみ雇い止めは不当。次回以降の口頭弁論も傍聴席を埋めて、運動で勝利しよう」と呼びかけました。
 次回口頭弁論は、10月29日14時から京都地裁208号法廷で開かれます。