戦争の犠牲忘れず平和の確立を 浮島丸殉難追悼集会
終戦直後、祖国へ帰る朝鮮人労働者を乗せた浮島丸が舞鶴港で突然爆沈し、朝鮮人524人、日本人乗組員25人にのぼる多数の犠牲者を出した浮島丸事件の65周年を追悼する集会(浮島丸殉難者を追悼する会主催)が24日、舞鶴市の殉難の碑公園で行われ、在日韓国・朝鮮人や市民ら350人が参加しました。
黙とうの後、余江勝彦会長があいさつし、「今年は殉難65年、日本の植民地化政策である『強制的な併合』から100年です。日本人として過去の歴史的加害に対して、心よりの謝罪の意を表するとともに、日本の若い世代に、正しい日本の歴史を伝える事を責務として、気持ちを新たに、追悼行事を続ける決意です」と述べました。
金一志韓国伝統芸術院による慰霊の舞と、京都朝鮮中高級学校の生徒らの追悼歌「はまなすの花さきそめて」の合唱後、参加者全員で海に向けて献花しました。
集会では、駐大阪大韓民国総領事、在日本大韓民国民団京都府舞鶴支部支団長、在日本朝鮮人総連合会京都府三丹支部常任委員会副委員長、韓国で強制連行の調査活動を行っている市民団体代表らがあいさつし、長妻昭厚生労働大臣や浮島丸が出港した青森県内で浮島丸の追悼、調査活動を行っている市民団体からのメッセージが紹介されました。