各種団体、京都市政への要求を交流
京都市政に向けて、様々な要求運動に取り組む団体が一堂に会して交流する懇談会が15日、京都市中京区で開かれ、約70人が参加しました。
京都社会保障推進協議会の津田光夫議長の呼びかけで開催されたもので、財政危機を理由に国民健康保険料の引き上げや保健所統廃合などの福祉切り捨てと、京都高速道路建設などムダな大型公共事業を推進する市政の現状について、認識を一致させ運動の方向性などを議論しました。
井坂博文市議が門川市政について(1)構造改革路線を推し進め、国保料値上げ、市立看護短大の廃止、市立芸大や市立病院を民間に売り渡す方針を決めるなど、自治体の責任を放棄(2)市民には負担増を押し付けながらムダな大型公共事業を進め、市の借金は345億円の増加(3)梅小路公園内の水族館建設など市民不在のごう慢なトップダウン方式―などの問題点を批判。その上で「来春のいっせい地方選挙、再来年の市長選挙にむけ、市民の要求運動と連携し、住民要求実現へ旺盛な調査や提案をしていきたい」と報告しました。
京都高速道路問題に取り組む「京の道と交通を考えるネットワーク」のメンバーは、「高速道路で市の負担額は716億円。交通量は予測した量の2割程度で、壮大なムダになりつつある。未着工の3路線計画は、中止、凍結すべきだ」と訴えました。
このほか、水族館建設に反対する「梅小路パークプロジェクト」など各団体から、取り組みの状況や市の問題点が報告されました。