「財界・米国に忠誠誓う内閣」 共産党国政報告・要求懇談会
日本共産党京都府委員会は17日、京都市中京区のラボール京都で国政報告・要求懇談会を開き、約70人が参加しました。
同党の井上哲士参院議員が同日に発足した菅改造内閣の動きなど国政の情勢を報告しました。井上氏は、菅内閣について「よりいっそう財界とアメリカに忠誠を誓う政権になった」と指摘。財界・大企業の言いなりで法人税減税を打ち出し、消費税増税計画、労働者派遣法の改正を骨抜きにするなどの施策を示していることを批判し、「円高不況問題や『政治とカネ』、普天間基地問題など政治の課題が山積みです。沖縄の名護市では米軍の新基地建設反対派が圧勝するなど、大きな変化が起こっています。みなさんと力を合わせて、普天間基地の無条件撤去、暮らしを守り、中小企業を応援する政治に変えるために全力をあげたい」と訴えました。
同党の加味根史朗府議が、雇用対策や中小企業支援策の実現、ムダ遣いをストップさせてきた同党府議団の実績を紹介し、「さらなるムダ遣いストップ、構造改革路線の住民負担増をやめさせ、国保料値下げなど住民の暮らしを守る府政に変えるためにいっせい地方選挙で躍進したい」と訴えました。
同党の山中渡京都市議が「市議団で行った国保に関するアンケートでは、高すぎる国保料に苦しむ市民の実態が明らかになりました。国保料値下げを実現したい。京都市で計画されている新たな住民負担増をストップさせ、激烈な選挙戦で勝利したい」と述べました。
参加者から「不況で苦しむ商店街や業者支援策を」「地下が水浸しになるなど設備が古くなっているが、大学の予算が削られ改修できない」「低所得者への地デジ化対策を」などの意見や質問が出され、議員が回答しました。