京町家のふだんの暮らしの道具を公開 13日から重文・杉本家住宅
国の重要文化財に指定されている杉本家住宅(京都市下京区)で13日から、秋の特別一般公開が始まります。17日まで。
今回は「ふだんの町家 日常使いの道具たち」をテーマに、同家に嫁いだ女性たちの鏡台や裁縫道具、障子の張り替えに用いる裁ちばさみ、着物の洗い張りに用いる道具など、今ではあまり使わなくなった道具類が展示されます。
訪れた人たちは「おばあさんが使っているのを見たことがある。着物を洗い張りしたり、つくろいものをしたり、本当に昔は丁寧な暮らしをしていましたね」と話していました。
学芸員の杉本歌子さんは「町家での飾らない普段の暮らしを振り返り、今は便利にはなったけれど、人や物を大事にする気持ちを忘れてしまってはいないか、今の暮らしを見つめ直すきっかけになればうれしいです」と話しています。
問い合わせ先は財団法人奈良屋杉本家保存会TEL075・344・5724。