芦生の森もシカの食害で深刻な事態 府有害鳥獣問題研究会
京都府有害鳥獣問題研究会(府鳥獣研)は4日、南丹市の京都大学芦生研究林などを訪れ、シカの食害による影響などを調査しました。鳥獣被害は各地で大きな問題になっていますが、芦生でもシカによって研究林の下草が食べつくされ、研究林の風景は大きく様変わり、シカが食べないオオバアサガラやシダ類ばかりとなっています。
また、シカ避けの網で囲われた長治谷の試験施設では、網柵の内側と外側で、植物の繁茂の状態で歴然とした違いが見られました。現地で説明にあたった今井宗芦生山の家館長は、「こうした森林環境の悪化が、河川への土砂流出、アユの生息にも影響を与えている」と指摘します。
一行は、その後、知井地区の観光農園江和ランドで鹿肉の有効利用プロジェクトの説明を受け、続いて、手造りハムなどの製造・販売施設などの見学も行いました。
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鳥獣研では、11月6日(午後1時半~)京都市内で鳥獣問題のシンポジウムを計画しています。(榊原義道)