自民・民主・公明が賛成 京都市の空き缶回収禁止条例改正案可決
「ホームレスの生活の糧を奪う」と反対運動が広がっていた、京都市の空き缶回収禁止条例改正案が28日、9月市議会閉会本会議で日本共産党を除く会派の賛成多数で可決されました。
この日の本会議で、日本共産党のせのお直樹議員が、「ホームレスの生存権を侵害し、ホームレスの社会的排除を助長する」として、空き缶回収禁止条項を削除する修正案を提案しましたが、反対多数で否決。自民、民主、公明の与党3会派は原案に賛成し、可決しました。
同改正案に反対し、宣伝や集会に取り組んできた反貧困ボランティア京都の舟木浩弁護士は、「回収禁止は、ホームレスの自立を奪い、精神的誇りを傷つけるものだ。今後ホームレスの支援策を充実させると市は言っているが、ホームレスの人権を侵害しておいて、認められるものでない。改正案可決に断固抗議する」と話しています。
同改正案は、ホームレスや支援団体の批判の高まりを受け、9月28日のくらし環境委員会での採決が延期されていました。