「世界は“活憲”の時代」 伊藤千尋氏
第60次京都教育研究集会(実行委員会主催)が13日、京都市下京区の龍谷大学で開催され、ジャーナリストの伊藤千尋氏が「憲法を活かす時代─平和と教育」と題して講演しました。
伊藤氏は、カナリア諸島に日本国憲法9条の碑が建立され、中南米のコスタリカで1949年に平和憲法が制定されるなど、憲法9条の精神が世界に広がっていることを紹介し、「コスタリカでは憲法に基づき、兵士の数だけ教師をつくろうをスローガンに、見事な教育国家に生まれ変わった。ベネズエラでも、市民が憲法の大事さを普段に語り、生活の中に憲法が活かされている。世界は“活憲”の時代」と強調しました。
そして、「南米エクアドルでは09年9月、憲法を改正し米軍を撤退させた。フィリピンも米軍基地をなくし、地球上に平和を広げようという人たちがいる」と述べ、「日本でも、憲法を活かし平和を守るためには、一人ひとりが行動することが大事。韓国の元大統領、金大中氏の遺言『行動する良心たれ』だ」と訴えました。
集会は14日、教科別の分科会が開催されます。