東京山宣会結成総会 治安維持法と侵略戦争に反対した戦前の代議士・山本宣治(山宣)の顕彰運動を首都圏に広げようと東京山宣会の結成総会が、13日、東京都内で開かれ、55人が参加しました。会場には山宣の絶筆「唯生唯戦(ひたすら生き、ひたすら戦うの意)」が掲げられ、映画『武器なき斗い』が上映されました。
 遺族として山宣の次女・井出美代さんがあいさつし、「『ひたすら生き、ひたすら戦う』の気持ちでみなさんも東京山宣会を育ててやってください」と話しました。
 会場から青年・学生が山宣への思いを発言。「毎年正月1日に山宣のお墓にお参りしている」という学生は、「短い生涯の中で、性科学者、労働者・農民の教育家、代議士として活動した山宣の生き方はすごい。山宣の思いを引き継いで学費軽減などの活動をがんばりたい」と語りました。千代田区の民青同盟員は、「山宣のことを知ったのは初めて。大衆と結びついてたたかった人がいたということを知ることができた。もっと学びたい」と話しました。
 総会は、「山本宣治の生涯、その生き方、すぐれた研究と実践活動を知り広く知らせる」「山宣が暗殺された宿の跡地に記念プレートの設置をめざす」などの活動方針を確認し、会長に山田善二郎さん、事務局長に藤田廣登さんら役員を承認しました。(山手四郎)