嵐山亀山公園Kameyama Park, Arashiyama

　京の燃えさかる紅葉もいよいよ最終盤に入り、庭園や小径は真っ赤な紅葉の絨毯になっています。嵐山の亀山地区（亀山公園）界隈も紅葉狩りの人たちが晩秋の散りゆく紅葉を堪能しています。
　真赤な落ち葉を拾う地元の年輩者は「ここの紅葉が嵐山で一番美しいんですよ。きれいでしょう。きれいな葉っぱをこうしてパンフレットに挟むと縮れなくて長持ちするんですよ」と説明します。千葉県から２泊３日で京都を訪れたという熟年夫婦は「散り始めた見納めの紅葉もきれいですね。昨日新幹線できたんだけどほんとにホッとします。京都はいいです。明日は大徳寺あたりに行こうかなと思っています」と紅葉いっぱいの公園の坂道をゆっくり登っていました。

　亀山地区は縦横の小径両側は燃え上がる紅葉でいっぱい。和風の休憩所やベンチも整っており、角倉了以像、大河内山荘や小倉百人一首の約25の歌碑も散在しています。また公園頂上の展望台からは大井川（保津川）とトロッコ列車が眼下に見下ろせ、紅葉の一大パノラマが展開します。（仲野良典）

「吹くからに秋の草木のしをるればむべ山風を嵐といふらむ」　文屋康秀（小倉百人一首）