消費税をなくす京都の会総会 消費税をなくす京都の会は12日、第20回総会・学習会を中京区のラボール京都で開き、23人が参加しました。
 総会では、常任世話人会から、会員拡大を中心に据えた活動の中で、とくに若者に消費税の問題を理解し運動へ参加してもらおうと、大学前でシール投票を行うなど青年に向けた取り組みを重視してきたことや消費税導入から22年目となり、一人ひとりに及ぼす影響も違ってきていることからそれぞれの疑問に答える活動をすることが大切だと学習を強めてきたことが報告されました。来年度に向け、○草の根の会を強くし、京都の会を7万人の会に○情報誌『ノー消費税』を消費税に特化した唯一の情報誌としてすべての地域・草の根の会で読まれるようにするなどの提起が行われました。当面のとりくみとして、菅首相への要請はがきの運動、21日の京都各界連の宣伝行動と、「なくす会」独自の宣伝行動への参加を呼びかけました。
 参加者からは、「消費税をなくす運動を力のある運動にしていきたい」「めまぐるしい情勢の変化についていけるように学習をしていかなければならない」「運動を次の世代に引き継いでいくためにも若者に参加してもらえるように訴えていくことが大切である」などの意見が出されました。
 総会の最後に、新しく結成された「亀岡の会」に全国の会からのぼりとエプロンが、学習会講師の杵渕智子さんによって同会の田中東光さんへ贈られました。
 学習会は、京都の会の会員、堺町三四郎(ペンネーム)作詞・作曲の消費税の歌「カンカン囃子の歌」のお披露目から始まりました。京都うたごえサークル団友会の皆さんの合唱に合わせて、参加者全員で歌を唄い、元気にシュプレヒコールを唱和しました。そして、「この歌を全国に広めよう」と話し合いました。
 消費税をなくす全国の会常任世話人の杵渕智子さんが、「消費税減税・廃止への道筋と私たちの運動」と題して講演。消費税導入から22年目になり、「社会保障のため、高齢化社会に備えるため」と実施された消費税が、菅政権のもとでどのようになっているかについて紹介し、「増税勢力大連合=税制の大政翼賛会の危険が迫っている」と指摘。また、平和と消費税の問題について、太平洋戦争で責任のある人たちが、戦後の政治でも実権を握り、税制も決めてきたことを紹介しながら、「日米安保条約改定50年という節目の年に、消費税は米軍再編のために利用されている危険な戦争税であることを改めて認識することが必要である」と述べ、「税は国民が決めるもの。基本は(1)応能負担の原則 (2)企業の社会的責任による税負担の追求であり、それが民主的な税制をつくっていく。そして、草の根の対話、学習が大切である」と話しました。(調子恵美子)