設立の理念を今日に生かす 京都教育センター
1960年に設立された京都教育センターの50周年記念研究集会が12月25、26日の2日間開催されのべ250人が参加しました。「ルビノ堀川」で開かれた全体会では、堀尾輝久氏(前民主教育研究所代表)、野中一也氏(京都教育センター代表)、築山崇氏(京都府立大学)による鼎談が「戦後教育を検証し、今日の教育課題と展望を語る」をテーマとして行われました。センターが設立以来掲げる「全面発達」「科学的認識」「集団主義」の三つの理念を今日に生かすことの重要性が強調されました。続いて、青年・中堅・壮年の3人の現役教師による「現代を生きる教師」としての喜びと苦悩を語るパネルトークがありました。
夕刻からは、50周年記念の祝賀会が約100人の参加で盛大に開催され、設立時の代表であった故細野武男氏(当時立命館大学総長)のご子息の細野雄三氏(京都産業大学教授)が父とセンターとの思い出を語られました。鰺坂真氏(関西大学名誉教授)の発声による乾杯後は懐かしい面々が往年の活動に思いを馳せ現職との交流を深めました。
2日目は「教育文化センター」で8つの分科会が開かれ、今日の教育課題についての報告と論議を深めました。なお、50周年を記念して教育センターでは、民主府政「落城」後30年間の京都の教育をまとめた『風雨強けれど 光り輝く』(つむぎ出版324頁、1800円)を刊行しました。問い合わせ先は事務局TEL090・9719・8010。(大平勲)