修学院九条の会 京都市左京区の修学院学区九条の会は6日、結成5周年の記念のつどいを学区内修学院ルーテル教会で開催し、80人が参加しました。
 はじめに、同会を代表して佐本昌平さんが開会のあいさつを行いました。佐本氏は、民主党が「新防衛大綱」や「東アジアの平和」のもとに、軍備強化を進めていることを指摘しました。
 「真宗大谷派・九条の会」代表世話人で「憲法9条京都の会」呼びかけ人でもある真宗大谷派僧侶の南斎子(ときこ)さんが「戦争と罪責」と題して記念講演。南さんの斎子(ときこ)という「命名」の謂(いわ)れや戦争体験、小学校4年生で歴代天皇の名前や「教育勅語」などを暗記する「軍国少女」だったことなどを振り返り、当時学校で歌った戦争鼓舞の歌も披露し、時代時代の教育の持つ責任と重みについて語りました。
 戦後、「一億総懺悔」民主主義教育がはじまり、豊かになった今日また、「日米安全保障条約」重視、東アジアの安全のためのわが国の役割を理由とした軍備強化、憲法を変えるための「国民投票法」の実施など、再び戦争への道へ進もうとしている社会的な不安や、原子力発電所からでる核ゴミの始末の問題などについて語られました。そして「命はあずかりもの」「命を大切に」と佛教僧侶として平和の大切さを強調しました。
 つどいでは、土屋彰男さん親子のオカリナ演奏と、洛北青年合唱団のみなさんの歌唱指導のもとで、参加者全員で平和の歌を合唱しました。教会の2階では、これまで同「会」で取り組んできた修学院地域を中心とした戦跡めぐりのパネル紹介、各地区の9条の会の活動が展示されました。(西村清忠)