産廃全面撤去を伊賀市へ 木津川ネットが流域市町村に要望書
三重県伊賀市で不法投棄された産業廃棄物の全面撤去を求めて活動している住民団体・木津川流域ネットワーク会議(吉田ミサヲ会長)は14日、木津川、京田辺、精華、笠置、和束、南山城の2市3町1村の各首町と議会議長に、三重県に撤去を求めるようにとの要望書を手渡しました。
要望書では、昭和53年から平成18年に増設不許可になるまでの28年間埋め立てられた産廃現場で採取した水や土から国の基準値の1330倍もの超えるPCBや鉛などが検出されたことから、木津川流域で暮らす住民の安全・安心を保障するため三重県に対し、不法に埋め立てられた廃棄物の撤去を申し入れるよう求めています。
木津川市への要請行動には8人が参加。応対した生活環境部長、議会事務局長に吉田会長らは、最終処分場から国の基準値を超えるPCBや鉛が検出されたことや三重県が処分業者の許可を更新しなかったことから、業者が国にたいし不服審査を請求していることなどをのべ、「美しい木津川の水を後世まで残すため、みなさんのお力を貸していただきたい」と訴えました。
要請には、日本共産党のむらき恵子木津川市議(府議候補)らが同席しました。
同ネットワークは、京都府、大阪府・同市、奈良県・同市、八幡市など木津川や淀川を水源とする市町村にも同様の要請を行う予定です。