近畿高齢者決起集会 「2.17この怒りひびけとどろけ」と近畿2府4県の高齢者が怒りの決起集会が17日、大阪市中之島公会堂で行われ、約1200人が集結しました。各弁士や参加者は民主党政権のもとで、後期高齢者医療制度の差別的医療を一層深める動きや年金の引き下げ、介護認定やサービスの切り下げなどまさに「姨捨山」政策そのものと糾弾しました。
 全日本年金者組合中央本部の篠塚多助委員長は民主党政権下での高齢者への冷たい仕打ちを具体的な事実で批判し、「怒りいっぱいで なんとかしなければと、私たちはこんなに集まってきました。この怒りをなんとしても私たちの力で成功させよう」とのべ、政府への要求行動を報告。「全国のみなさんの力で仲間を増やし10万の組合になったが、約3000万の中の10万です。その先頭に立って、また多くの仲間を迎えるために頑張ろう」とあいさつし、会場からは大きな拍手が起こりました。
 京都からは170人が参加し、京都府本部の長田豊副委員長が代表して、「介護保険制度改悪許さん」と発言しました。介護保険制度の相次ぐ改悪で増えている特養ホーム待機者、そしてサービスの切り捨て、施設利用料金の高負担など、家族に犠牲を強いている状況にあり憲法25条の生存権保障とはほど遠いと批判。高齢者にとって安心、安全の制度の早期確立の訴えと、お金にかえられない仲間づくりの運動を大きく進めようと提起しました(写真)。
 集会宣言を確認し、京都府高齢者運動連絡会代表委員の中谷隆さんが閉会のまとめの挨拶。中谷さんは「今集会に集まった1200人の怒りと願いを実現し、憲法25条の生存権を確立をし、私たちの子や孫に引き継ごうではないか」と呼びかけ、「10万の仲間から20万にの仲間を広げること、4月の一斉地方選挙での勝利しよう」と決意表明。参加者全員大きな拍手と声援で誓い合いました。
 集会後は府県毎に「怒」のプラカードを持って、公会堂から大阪駅付近まで、「後期高齢者医療制度すぐに廃止せよ!」や「最低保障年金制度をつくれ!」と元気いっぱいシュプレヒコールしながらパレードし市民に訴えました。(仲野良典)