緑と広場のシンポジウム 下京梅小路パークプロジェクトは20日、梅小路公園内の「緑の館」であらためて水族館問題を考える「緑と広場のシンポジウム」を行い、70人が参加しました。
 パネリスト兼コーディネータ役の中島晃弁護士が、「現在、水族館建設工事は進められていますが、多くの住民や市民は納得せずに裁判所に『京都市長の水族館設置許可を取り消すように』住民訴訟が起こされている」ことを報告。
 神戸松蔭女子学院大学の中林浩教授は、「梅小路公園の貴重な緑地をつぶしてまで、チャチな水族館をつくる必要はないと訴え続けてきた。京都市長が『富裕層をターゲットにした観光行政は必然』との発言に、京都市長は何を考えているのかと問いたい」とのべました。
 西七条診療所の関沢敏弘医師が下京西部医師会が毎年行っているNO2観測から「下京の大通りはすでに京都市の環境基準を上回る汚染濃度です。比較的空気のきれいな梅小路公園に大量のCO2を排出し、大量の車を呼び込む水族館では大変な空気汚染が進む」と指摘しました。
 主催者の下京梅小路パークプロジェクトから裁判所への要請署名と次回公判(3月24日午後2時からの京都地裁203号法廷)への傍聴が訴えられました。