京田辺市議会が「非核平和都市宣言」条例案可決
京田辺市議会は21日、「京田辺市非核平和都市宣言」条例案を全会一致で可決しました。同宣言は3月20日に施行され、施行日には宣言式も予定されています。
日本共産党京田辺市議団は、同市が「非核平和都市宣言」の制定を行うよう求めてきました。同市は昨年8月、「非核平和都市宣言」を行うための起草委員会(委員長=水野恭子日本共産党市議、委員10人=市議3人、各種団体代表4人、市民公募2人、市職員1人)を設置。起草委員会は平和メッセージを市民から募り(応募359通)、5回の会議、パブリックコメントなどを経て、宣言文案を確定しました。宣言文案は3日の平和都市推進協議会総会に提案され、全員一致で起草文が確定。この日の市議会本会議に「非核平和都市宣言」条例案として提案されました。可決された「京田辺市非核平和都市宣言」全文は次の通り。
京田辺市非核平和都市宣言
やすらぎと希望に満ちた平和な日々を送ることは、世界の人々の願いです。
しかし、いまも世界のどこかで人間(ひと)の命の尊さを踏みにじるような争いが続き、人類は、核兵器の脅威にさらされています。
原子爆弾による広島・長崎の苦しみや悲しみが、二度と繰り返されることのないよう、私たちは、日本国憲法が掲げる平和理念に基づき、非核三原則を守り、非暴力と対話で、核兵器の廃絶と世界の平和を訴え続けなければなりません。
「戦争の悲惨さと平和や命(いのち)の尊さを、次代を担う子どもたちに伝えたい」
「ぼくたち、わたしたちも平和な未来のためにできることをがんばります」
世代を越えて受け継がれる『平和への思い』が、世界平和への希望の光となることを信じます。
私たちは、木津川と甘南備山に包まれた豊かな自然と先人が築いてきた歴史や文化を大切にし、互いに尊敬しあい、家庭から地域、地域から世界へと笑顔と思いやりの輪を広げながら、一人ひとりが平和の実現に向けて努力することを誓い、ここに京田辺市が非核平和都市として歩むことを宣言します。