(3)公文代憲篤さん 木津川市農業委員会会長 農業経営、地産地消の支援こそ早く
政府はTPP交渉を進める前に、国民にもっと国産の農作物を食べようとアピールすべきだと思います。今でも外国産の作物が害など、支援すべきことをきちんと支援してほしい。入って、地域の農業が廃れているのに、TPP交渉を進めれば、農業の壊滅は目に見えています。
木津川市はお茶やタケノコの里。昔からいいものをつくっていますが、消費者は中国産に流れてしまっています。高齢化で担い手は減るばかり。手を入れられなくなった竹林が広がりきってしまい、よい土壌の里山を竹で覆ってしまったところがいくつもあります。私たち農業委員会でも何とかしようと、各地に研修に出かけては、村の農業を守る全国の取り組みを見学しています。
政府のこれまでの農政は失敗ばかりでした。農業で生活できる魅力的な稼ぎが見出せなくなった。これでは後継者になってくれない。農家が農業を続けて、生活ができる農業経営の支援が必要です。
政府は、一刻も早く、国の農業を守るべく、農業経営や地産池消の体制確立の支援策を打ち出してほしいですね。(「週刊しんぶん京都民報」2011年01月23日付に掲載)