4人に1人が受診抑制 京都市国保料調査
京都社会保障推進協議会などでつくる「京都国保調査実行委員会」は7日、京都市伏見区の国保加入者を対象に昨年12月に実施したアンケート調査結果を記者発表し、保険料などが重すぎるため4人に1人が受診抑制したと答えたことを明らかにしました。
調査は、同区醍醐と向島の国保加入世者220人を訪問し、聞き取ったもの。200を超える聞き取り調査は、京都では初めて。全国的にも、一昨年大阪府門真市での調査に次ぐもの。
保険料を「高い」と答えた人は67.9%、「これ以上の保険料の負担はできない」は43.1%にのぼりました。
4人に1人、27.2%が、保険料や医療費の負担から「受診を先延ばしにした」と答えました。
また、「1年間のうち保険料を滞納した」と答えた人が17.0%、滞納を理由に財産を差し押さえられたと答えた人が1人いました。
調査に係わった長友薫輝・津市立三重短期大学准教授は、「門真市での調査結果と比べ、京都は受診抑制が多いのが特徴」と指摘しました。
実行委員長で医師の津田光夫氏は「調査結果の報告会を行い、国保のあるべき姿について、市民と大いに話し合っていきたい」と訴えました。
同実行委員会は19日に福知山市で実態調査を行います。