放射性元素の人体への影響を学ぶ 革新・山科の会
革新・山科の会は28日、ラクトコミュニティルームで緊急学習会「原発と放射能Q&A」を「山科平和を守る会」と共催で行いました。11日に起こった東日本大震災は阪神・淡路大震災を大きく超える大惨事であり、とくに原発事故の影響への不安が大きいことから開いたもの。
山科平和塾の講師で、物理学が専門の辻田龍谷大学名誉教授が「福島原発事故について正しく考えるために」と題して原子力発電の仕組みや、核分裂で自然界で元々存在しないストロンチュウム90、セシウム137、ヨウ素131などの放射性元素が人体に入れば甲状腺・骨・筋肉に取り込まれ生涯、体をむしばむなどの影響を話しました。
また、原子力発電は火力発電と違って停止をしても炉心の燃料棒や使用済みの燃料棒を冷やし続けなければならないなど、福島原発のことに触れながら分かりやすく解説しました。
日本共産党府議団事務局の桝井義行次長が、久美浜原発の建設計画を中止させ、舞鶴・宮津への原発建設をやめさせるなど同党と住民が一緒になって作らせなかった経験を語りました。
本庄たかお前府議(「革新・山科の会」代表世話人)が2004年の9月府議会で、福井県の美浜原発3号機の事故をうけて、関西電力が定期検査を3か月から30日に短縮したり、配管の肉厚検査を28年間していないことなどを追及し、関西電力に安全対策、再発防止策を求めるとともに、30年を超える原発の廃止、原子力防災範囲を10キロから50キロに広げることを知事に求めたことなどを報告しました。
集会では、被災地に行った民医連の職員が報告。救援募金が10076円集まりました。(野原孝喜)