避難の被災者に格安で家電販売 山科区のリサイクルショップ
東日本大震災で京都に避難してきた被災者支援のため、京都市山科区のリサイクルショップが、配達、設置料を無料にして格安で家電製品の販売を始めています。同区大塚の「リサイクルショップNeo」=店長・山村高徳さん(33)=で、2ドア冷蔵庫、電子レンジ、ブラウン管テレビ、洗濯機の4点セットを、同店で扱う価格から1万円値引きして3万5000円で販売。配達・設置料(3000円)、不要になって廃棄するときに必要なリサイクル料金(1万7000円)も同店が負担します。
山村さんはサーフィンが趣味で、サーフィンのメッカといわれる岩手県・三陸海岸をよく訪れていました。同海岸が震災で壊滅的被害を受け、今も連絡が取れないサーファー仲間がいると言います。被災者のために何かできることはと思っていた矢先、同区の西野学区社会福祉協議会から、被災者支援のため家電を安く販売してもらえないかと相談がありました。
同学区にある山科市営住宅には、被災者家族37世帯が入居しており、同協議会は被災者向け相談会を開催するなど支援活動に取り組んでいます。山村さんは「犠牲になった仲間のためにも、お役に立てるのなら」と引き受けました。
同協議会を通じて、被災者からは相ついで注文が入ってきています。山村さんは、「被災者から3週間風呂に入れてなかったなどの声を聞きました。少しでも力になりたいとの思いを強くしています。山科区以外でも、無料で配達します。困っていることがあれば、とりあえず相談してください」と話しています。
リサイクルショップNeo(大塚北溝町11-1)の電話(0120)575・292。