震災で憲法が問われている 憲法記念春のつどい
「いのち、くらし、憲法 震災後に国のあり方を問い直す」をテーマに「憲法記念春のつどい」が27日、京都市中京区で開かれ弁護士や学者、学生ら70人が参加しました。京都憲法会議、自由法曹団京都支部、憲法を守る婦人の会の共催。
京都憲法会議の上田勝美代表幹事があいさつで、「憲法の中で最も重要なのは人権条項。被災地の住民や原発作業員らの生きる権利が大きく侵害されている。人類と核エネルギーは共存できない。憲法は何よりも生命権を大切にしていることを考えてほしい」と訴えました。
本秀紀名古屋大学教授が、震災で問われる憲法論の課題について講演。東日本大震災による現在の状況は“非常事態”と指摘し、「国民の命と暮らしを守るためのシステム作りが求められている。そのために平時から地域で憲法を具体化する取り組みが必要。安全、安心で暮らしやすい地域づくり、今がそのチャンスかもしれない」とのべました。
つどいでは、参議院憲法審査会規定案の強行採決に抗議する声明と衆参両院の比例定数削減に反対する声明が拍手で承認されました。