東京電力福島第1原子力発電所の事故を受け、日本共産党は、「政府は、原発からの撤退を決断し、原発をゼロにする期限を決めたプログラムの策定を」と提唱、国民的運動を呼びかけています。原発問題、エネルギー政策についての府民各層の主張・提言をシリーズで紹介します。

エコで観光をアピール

 福島原発の事故以来、“自粛ムード”で客足は遠のいています。みなさんに安心して丹後の観光をしてもらうために、原発に反対してエコなまちづくりを進めていくアピールをしたいです。
 丹後町は、夏は海水浴、冬は間人ガニが有名で、年5万人以上の方に来ていただいています。しかし、福井県高浜原発から50キロ圏内で、もし事故などおきれば観光業が壊滅的被害を受けることは間違いないです。
 過去に、同じ京丹後市内の久美浜に原発を建設する計画があり、中止になりました。原発が丹後に建設されなくて本当によかったと思います。ひとたび原発事故が起きれば、海水浴やカニなど海の恵みも台無しになったでしょう。
 大きなリスクをもった原発に頼らなくても、エネルギーはまかなえると思います。町内には海からの風を利用して小型風力発電機を設置している農家もいます。みんなで自然エネルギーを普及させ、「原発のないエコなまちづくり」をすすめれば、それが観光アピールになるでしょう。今こそ、原発をなくし、安全でエコなまちづくりを進めるべきです。(旅館「昭恋館よ志のや」代表取締役)(「週刊しんぶん京都民報」2011年5月29日付掲載)

「原発からの撤退を求める署名」用紙ダウンロード(10kb)