(7)「原発ゼロ」へ 放射能から子どもを守る京都ママ・パパの会 野寄和佳さん
東京電力福島第1原子力発電所の事故を受け、日本共産党は、「政府は、原発からの撤退を決断し、原発をゼロにする期限を決めたプログラムの策定を」と提唱、国民的運動を呼びかけています。原発問題、エネルギー政策についての府民各層の主張・提言をシリーズで紹介します。
子どもの被ばくに不安
私たちは、この「ママ・パパの会」をつくり、福島第一原発事故や放射能の影響などについて子育て中の人たちと交流しています。初めは知り合い4、5人ほどで始めましたが、口コミや報道などで50人以上が参加されています。
多くのお母さんが放射能への不安を感じておられます。第1回目の交流会(5月27日)も定員は20人でしたが、予想を超える50人が参加され、関心の高さに驚きました。参加された方は「不安でいっぱいで、誰かと話をしたかった」「少しでも情報を知り、子どもを守りたい」と声を上げられ、お母さん同士でネットワークが広がっています。
私は、これまで原発の問題について詳しく考えたことはありませんでした。事故が起こってから、インターネットや大学教授の方の講演などを聞いて、原発は放射能をまき散らすおそれのある不安定なエネルギーであることが分かってきました。今回の事故もチェルノブイリの被害の規模などを考えると、京都も決して安全でないと感じますし、ほかのお母さんも不安でいっぱいです。早く原発をなくし、安全なエネルギーに変えてほしいと願っています。
政府が子どもの被ばくの基準を20ミリシーベルトに引き上げるという報道があり、それに反対し、子どもの被ばくを最小化させるための署名や運動をする予定です。ホームページも立ち上げたので、各地でお母さんの都合のいい時間にできる学習会や交流会を開き、取り組みを広げたいと思っています。(「週刊しんぶん京都民報」2011年6月12日付掲載)
「原発からの撤退を求める署名」用紙ダウンロード(10kb)