年金者組合 全日本年金者組合は毎月25日を日本国憲法第25条生存権保障規定にちなんで全国一斉行動日としており、京都府下の各支部も各種の署名宣伝行動を展開しました。
 北上支部は京都市上京区の北野天満宮前で、「最低保障年金制度の早期創設」の署名をよびかけました。25日は菅原道真の誕生日にあたり北野天神では縁日。梅雨の合間といっても太陽が照りつける猛暑の中、参道前での宣伝署名行動に8人が元気いっぱいに参加しました。
 同支部の安田正志支部長は、「派遣・パートなどの増加で低賃金のため年金や保険料が払えない人がたくさん出ています。無年金者や月額10万円にもみたない低年金者が増え続けて約1300万人にもなり、日々の生活がほんとに苦しく限界になっている。早期に最低保障年金制度をつくってほしい」と訴えました。
 また、後期高齢者医療制度の早期撤廃を公約に掲げて政権についた民主党について「制度を改悪した。さらに介護保険制度を『保険あって介護なし』に改変している」と厳しく批判しました。
 東日本大震災への支援や復興について、安田支部長は、「国が責任を持って早期に行うこと。その財源は莫大な軍事予算、米軍思いやり予算、政党助成金、大企業優遇税制など撤廃すれば可能です。何よりも見過ごすことが出来ないのは国民にさらなる負担を押しつける消費税増税。これは絶対許すことはできません」と強調しました。
 北野天神さんを訪れる参拝者は「暑い中ごくろうさん」と汗を拭いながら署名する人や子連れの家族も署名に快く応じていました。(仲野良典)