放射能時代の食料問題 「ATTAC京都」は30日、京都市下京区のひとまち交流館で講演会「放射能時代の食料問題」を開き、約30人が参加しました。
 持続可能な食とエネルギー社会の実現に向けて実践し、研究している平賀緑さんが、原発事故の影響や、食料、TPP問題について講演しました。
 平賀さんは、福島原発事故による食品の放射能汚染の実態を紹介し、「政府は食品の放射能汚染や、子どもたちの内部被曝の実態を調査し、少しでも危険があれば地域から避難するなどの対応をすべき」と指摘。危険な原発に頼り、エネルギーを大量に消費する生活スタイルを見直すことを提案し、「多くの人を被爆させるおそれのある原発・核兵器は全廃すべき。素性の分かる食品を選び、自分で調理していくことが必要になっています。小さな農家の生活を脅かし、輸入を促進させるTPPでなく、身近な農家を大事にする社会に変えていきましょう」と訴えました。
 会場から「食品による被爆への対策はどうしていけばいいのか」「TPPが行われたら、本当に大変なことになる」などの質問や意見が出されました。