東京電力福島第1原子力発電所の事故を受け、日本共産党は、「政府は、原発からの撤退を決断し、原発をゼロにする期限を決めたプログラムの策定を」と提唱、国民的運動を呼びかけています。原発問題、エネルギー政策についての府民各層の主張・提言をシリーズで紹介します。

声をあげ、行動しよう

 23日に龍谷大学大宮学舎で開かれた脱原発・再生可能エネルギー講演会に参加した俳優の山本太郎さんが、本紙のインタビューに答えました。

 今自分を突き動かしているのは、原発の危険性を薄々分かっていながらもそれに対して声を上げてこなかった自分自身への怒りです。放射能汚染が広がる日本で、僕はまず自分が生きていたい。そして、まわりの人にも生きていてもらいたい。だから、原発をなんとかしたい。
 3・11以後、ツイッターで情報を得ながら原発反対のデモや集会に参加するなど自分なりに行動してきました。「安全神話」で最悪の事態への備えを怠ってきたのに、「想定外でした」といって片付けようとしている政府や東電にもう原発を動かす資格なんてないでしょう。
 僕は兵庫県宝塚市出身です。関西には関電の若狭原発群があります。福島原発事故は遠い話じゃない。危機感を持たないと。でも真実を伝えない大手メディアしか見られない人も多いと思う。自分が行動することで、そうした人たちが正しい情報を得られるよう手助けできればと思う。
 僕をやたらと危険をあおる存在としかみないメディアもあるけど、この講演会に来ているような人たちと接すると、まるでエネルギー交換しているようで、背中を押してもらっているというか、勇気をもらっています。多くの人が原発事故で苦しんでいます。自分は声をあげる1人でありたい。(「週刊しんぶん京都民報」2011年7月31日付掲載)
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