原水爆禁止世界大会参加者壮行会 伏見原水協と伏見地区労は2日、伏見市役所ホールで2011年原水爆禁止世界大会参加者壮行会&原発学習会を開催し50人が参加しました。地元在住の市川章人さんが、「原発・核兵器・私たちの未来に向かって」と題しての講演しました。
 伏見原水協の藤田秀夫事務局長は、「この伏見から東日本へのボランティア行かれた方はみなさん、悲惨な状況、瓦礫撤去、生活支援など様々な支援を行った感動を持って帰られ、この伏見で活動を大きく広げています。原発事故は恐ろしい放射能をまき散らし、生命・生活そして食べ物が未曾有の不安におかれています。今日は市川章人先生に来てもらって、原発の科学的な真相を知りたいと思います」と挨拶しました。
 市川さんは「私たち自身が科学的な知識を武器としておくことが大事。今まで放射能や原発の危険性など知らされてなかったし、学校でも高校の物理を取っている生徒だけが少し学んでいるだけ。今日の講演は物理授業のようなものですが、後できっとお役に立てると思います」と前置き。
 まず福島第一原発はどんな事故を起こしたのかの真相を整理し、原発の仕組みとその危険性、核分裂とはどんなものか、核兵器と原発とは同じ原理、原子炉や放射性物質処理の技術が未完成、放射能や死の灰をなくす技術はない、温暖化も環境からも地球に“やさしくない”原発、安全神話教育の破綻、脱原発・エネルギー政策の転換などについて述べました。
 第2部で原水禁世界大会に伏見から参加する京建労、同主婦の会や新婦人など7人の壮行会が行われました。
 新谷雅史さん(城南診療所)は、「小さい頃、広島に行き原爆の悲惨さを実感していました。今回の長崎は初めてです。核の学習をし被爆者の方達のお話をお聞きして、帰ったらみんなに伝えたい」と述べました。団長の川辺一洋さん(京建労伏見支部)は、「長崎大会でいろいろ学んで、伏見で広げていきたい」と決意を述べました。
 主催者から参加者へ世界大会の資料、筆記用具、激励金や千羽鶴などの贈呈があり、大きな拍手で激励しました。(仲野良典)