シャトルバス運行続けて 福島の被災者らが訴え
府が今月末で京都~福島間を往復する復興支援のためのシャトルバス運行を終了する問題で、日本共産党府議団(前窪義由紀団長、11人)は24日、利用者から聞き取りを行い、「バス運行を続けてほしい」「バスがないと困る」という声が相次ぎました。
同日午前9時半出発のバスには、被災した子ども連れや中高年の夫婦など29人が乗車。被災者の友人や家族、府職員が見送る中、大きな荷物を抱えた被災者らがバスに乗り込みました。
福島県郡山市から来た女性(60)は、京都市内へ避難している娘と孫2人に会うため、シャトルバスを使って京都に来ました。女性は「バスは本当にありがたい。原発事故がいつ収束するかも分からず、これから何回も往復することになります。こうした支援をなんとか続けてほしい」と語り、帰りのバスに乗り込みました。
郡山市から大阪府に移住してきたという男性(74)は、病院の検査の受診のためいったん福島へ帰るところでした。男性は、「大阪から来ましたが、こういうバスを京都が出してくれるのは助かります。家財道具は福島にあり、何度も往復しないといけない。どうしてもお金がかかるので、こうした支援を続けてほしい。京都府だけでなく、国や東京電力も支援すべき」と話しました。
聞き取りには、同府議団の山内佳子、島田敬子の両府議が参加しました。