石巻の民宿に漁船を寄贈 城陽久御山民商
城陽久御山民商(内田公昭会長)は、東日本大震災で被災した宮城県石巻市の民宿経営者に漁船を寄贈します。同民商は25日、船を福井県小浜港でトレーラーに積み込み、石巻市へ向かいました。27日に現地で贈呈式を行う予定です。
漁船は、長さ10.25メートル、幅2.6メートル、重さ5トンの釣り船「孝広丸」。25日、同民商会員が見守る中、巨大なクレーンで漁船がトレーラーに積みこまれ、歓声と拍手が起こりました。
船を寄贈する同民商会員の男性(63)は、大雨の中で積み込み作業を行い、「これまで釣り船としてレジャーで使ってきました。商売をされている方が困っていることを知り、差し上げることにしました」と話しました。
船を受け入れるのは、石巻民商の会員で、津波で船が流された民宿経営の男性です。
同民商はこれまで食料品や自転車、日用品などを3度にわたって支援を行っており、4度目の支援になります。
船の積み込み作業を見守った内田会長は、「27日は、船といっしょに食料品も持って行きたい。たくさんの方の支援の輪が広がっています。今後も復興支援を続けていきたい」と話しています。