(19)「原発ゼロ」へ カナダ人の陶芸家 トレーシーさん
東京電力福島第1原子力発電所の事故を受け、日本共産党は、「政府は、原発からの撤退を決断し、原発をゼロにする期限を決めたプログラムの策定を」と提唱、国民的運動を呼びかけています。原発問題、エネルギー政策についての府民各層の主張・提言をシリーズで紹介します。
奥上林を失わせない
大飯原発から10キロ圏内の綾部市奥上林地区に住んでいるので、「若狭原発で事故が起こったら、第2のふるさとを失ってしまう」と心配です。「舞鶴ピースプロジェクト」の村本さんの呼びかける脱原発のピース・パレードにも参加しました。
奥上林の自然や文化、環境の中で創作スタイルを育み、より豊かにするよう制作施設に財産のすべてを注いできました。よそで生活することなど考えられません。でも、原発事故が起これば、ここに住めなくなってしまうのです。
原発は安全ではないのに、「安全だ」とごまかし続けてきた電力会社、政府、マスコミに憤りを感じます。
関西電力は以前から、住民をだましてきました。地震が起こる度に私は、原発が大丈夫か不安になり、地元説明会などで質問したり、意見を述べてきました。関西電力は地震で原発事故は起こらないと訴え、子どもだましのような映像見せて安全をふりまいてきました。
福島原発事故後、関西電力に批判的だった私に対して近所の人たちの見方が変わってきたように思います。以前は、なかなか私の意見は理解してもらえませんでしたが、最近は話を聞いてくれるようになってきました。原発をなくす波がきたように感じています。今こそ、みんなで声をあげていくときだと思います。(「週刊しんぶん京都民報」2011年8月14日付掲載)
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