京都高齢者大会 第11回京都高齢者大会が1日、京都市中京区で開かれ、約630人が参加しました。主催は、年金者組合京都府本部、京都高齢者退職者協議会、京都高齢者運動連絡会、京都高齢者福祉事業団などでつくる実行委員会。
 広原盛明・元府立大学学長が「東日本大震災は日本再生の歴史的契機になるか」題して講演。大震災は為政者・支配階級が恣意的な統治を進める好機とされてきたと指摘し、過去の大震災に対する行政の対応を解説しました。
 関東大震災では、大正デモクラシーに対して「治安強化」が実施され、治安維持法制定につながったと詳説。阪神淡路大震災では、建築物の倒壊に対して神戸空港や都市再開発などのハコモノ開発が優先されたとのべ、「しかし大型公共投資優先の開発主義は失敗し、財界が開発主義をすて新自由主義経済へうつる契機となった」と述べました。
 東日本大震災について、財界などが道州制導入を狙うなど新自由主義を強化する復興を考えていると指摘。「住民が生活再建できる緊急措置こそ必要で、その上で生活の度合いに応じて段階的に復興していくべき」と訴えました。
 集会には来ひんとして、京都総評の岩橋祐治議長、新社会党の池内光宏委員長、日本共産党の山内佳子府議、京都市長選に出馬表明した中村和雄弁護士があいさつ。中村氏は「脱原発の市政に、みなさんと一緒に刷新したい」と訴えました。
 終了後、参加者は四条大宮までパレードしました。