改正介護保険法に現場の声を ホームヘルパーが集い
来年4月の改正介護保険法施行を控え、「第12回ホームヘルパーのつどい」(実行委員会主催)が20日、キャンパスプラザ(京都市下京区)で行われ、介護の現場で働くホームヘルパーや利用者など200人以上が参加しました。認知症の人と家族の会副代表の勝田登志子さん、大阪社保協介護保険対策委員の日下部雅喜さんが記念講演を行いました。
厚生労働省の介護給付費分科会委員も務める勝田さんは、国は重点化、効率化を優先し、分科会では訪問介護の時間短縮や一定以上の所得者の利用者負担、ホームヘルパーの給与補助を介護報酬に組み込むなどの案が語られていると紹介。「税と社会保障の一体改革を社会保障の分野でも取り入れるため話し合いが持たれているが、現場の声が入らない中で進められている。分科会の委員、厚労大臣あてに現場の声を伝えて、声を上げ続けて日本中に広めてほしい」と呼びかけました。
日下部さんは、介護保険法の改正で要支援者のサービスが切り捨てられる危険性や介護予防・日常生活支援事業でサービスが市町村任せになるなどの問題を紹介し、「当事者、ヘルパーを抜きにして決めないで。介護保険の最大の功労者ヘルパーの声を厚労省に」と訴えました。
講演後、「本日のつどいを力に、つながりあい、ヘルパーがやりがいを持って安心して働き続けられるようみんなで声をあげていきましょう」と訴えるアピール文を採択しました。
講演後には分科会や実技講座、パレードも行われました。