1000の手形で中村市長実現を 伏見刷新の会
「市政刷新の会 伏見中学校区連絡会」は4日、京都市政への願いが書かれた手形の葉っぱを500以上張り付けた絵を、同区内の住吉児童公園で披露しました。
絵は縦3メートル、横8メートルで、大きな楓の大木の張り出した枝々に満開の葉っぱでびっしり。絵を描いたのは元美術教員をしていた米家直人さんで、「これは狩野永徳の桧図襖絵を参考にました。楓なんで少し細くかいたんです。真ん中の太い枝に中村さんが立っているでしょう。皆さんの協力で大満足です。右の方に大きく『循環、底上げ、参加』というスローガン、中村さんを尊敬しますよ」と作製経過を笑顔で語りました。
市立伏見中学校区内の京建労、新婦人、民商、市職労、平和企業組合や住吉・板橋・下鳥羽小学校区の3つの共産党後援会などが「千人手形プロジェクトチーム」を立ち上げて取り組んできたもの。お披露目会には35人が参加し、手形張り付けや裏打ち、ロープ付けなどにぎやかに最後の作業で完成させ吊しあげました。同チーム代表で地元住吉小学区の青木義明さんは「みんなの願いや要求を手形に書いて市に要求して実現したらと思ってみなさんの手でつくりました。住吉や深草地域での近鉄伏見駅のエレベーターやスロープ設置などバリアフリー化の声を上げて実現もしました。1人ひとりの声を手形に集めて中村さんに市長になってもらったらもっともっと実現すると思います」とあいさつ。
駆けつけた中村和雄さんは「いろんな願いが書かれています。一例を言えば、伏見区内の事業者に最低保障の賃金で仕事を回せば、働く人も伏見区内の中小企業も潤うし、市には市税が入ってくるんです。大企業ではダメなんです」と強調し、「伏見の交通や福祉や街作りは伏見の皆さんが参加する区民協議会をつくり、伏見の場合は3つ。そこで練り上げていき財政的な保障をし、みんなが持ち寄ってつくる新しい市政の仕組みをつくるんです」と訴えました。中村さんの両手に真っ赤な絵の具をたっぷり付けて大絵の真ん中に手形を押しつけると歓声と拍手に包まれました。
手形には「健康保険高い、見直して」「食品の安全を」「給料上げて」「介護利用料高い!」「消費税反対」「働ける職場を」「原発なくせ!」や5本の指に「友だちがない。元気で自立したい。一人暮らし寂しい。老後不安」、「仕事ほしい。脱原発。医療費高い。国保高い。老後不安」など切実な声や「自転車の道がほしい」「保育園を増やしてほしい」「学費を無料に」「人間の手に負えない原発廃止」「介護充実」「住み良い京都」「住み良い伏見の街に」など願いなど、数千をゆうに超える声や願い要求が書かれています。
日本共産党前京都市議の赤坂仁さんが「向島からの近鉄バスは東大手筋までしか来ていなかったが、みなさん方の長年の運動で今月21日から近鉄竹田駅東まで路線延長し、さらに敬老乗車証も使えるようにするとの回答がありました。1人の声は小さいけれどみんなで上げれば大きく強いと実感しました。もっと大きな輪をつくりましょう」と訴えました。プロジュクトではさらに1000人の手形を張って、1月18日の府立体育館での市民大集会で披露しようと張りきっています。(仲野良典)