「世界子どもの平和像」建立6周年 原発・放射能も学ぶ
京都の高校生が中心となって建設された「世界子どもの平和像」の建立6周年の集いが4日、像のある京都市左京区の教育文化センターで行われました。世界の子どもの平和像を京都につくる会、子どもを守る会9条の会の主催で当時の高校生や現役の高校生など25人が参加しました。
同像は、原水爆禁止世界大会(1996年)でアメリカの13歳の少年が訴えた「僕の夢は、世界に子どもの平和像を作ることです」と呼びかけたのに京都の高校生平和ゼミナールが共感し、取り組んで建設されたものです。
今回の集いは、東日本大震災と原発事故を受けて、あらためて像に込められた思いを共有し、平和な世界を作ろうと、開催されることになりました。
第1部・平和像前のつどいでは、平和の唄を歌った後、つくる会や当時の高校生からの発言、像が完成するまでのエピソードなどが語られました。参加した高校2年生の女の子は「ここに平和像があることを知らなかった。色んな人の思いがつまって完成した像をもっと多くの人に知ってもらいたい」と感想を聞かせてくれました。
第2部・原発問題の学習会では、「原発・放射能と私たちの命・生活」と題して市川章人さん(元朱雀高校教員)の講演が行われました。その中で市川さんは、原発や放射能のことをまともに学ぶ機会が少ないことに触れられ、「原発の危険性の存在がある中でそれを止める力がないのは、原発を求める社会構造や危険性の本質を知らないから。知ったら変わる」と述べられ、学ぶ運動を広げる大切さを語られました。