京都ハイクファミリー 新日本スポーツ連盟京都ハイクファミリーは12日、ぶらり散策例会「京都魔界ウォーク」を行い、29人が参加しました。
 ライトハウス前に午前10時に集合。古(いにしえ)からの歴史上人間の怨念や、疑念が悪霊、怨霊として、物語や謡曲などで伝えられ、昨今、魔界伝説として定着し、供養のために建てられた古い寺院や神社、石碑などを京都市北部の一角に求めて散策しました。
 まずは謡曲「土蜘蛛」に出てくる源頼光の妖怪土蜘蛛退治で知られ、蜘蛛塚で有名な上品蓮台寺(通称十二坊)。千本通北大路を南に下がった千本ゑんま堂は、現生と冥土を往来したという小野篁(おののたかむら)が祠を作って、刻んだ閻魔法王が鎮座しています。後世、怨霊に憑かれたとされる紫式部、供養のための石塔や普賢桜も有名です。千本通上立売のくぎ抜き地蔵は、現生の苦を取ってくれるという、「くぎ抜きさん」で親しまれています。
 次は千本五辻通を西に入った千本釈迦堂へ。日本最古の仏堂遺構は国宝で、家内安全、火災除けの象徴、「おかめ」塚があります。堀川今出川を南へ下ると晴明神社で、陰陽師天文を見て予知したという安部晴明にまつわる伝説は有名で、占いでにぎわう神社です。一条戻り橋で12時過ぎ、堀川せせらぎの川べりに降りて昼食休憩。
 休憩後は油小路通から白峰神社へ。平安末期の乱で敗北し、讃岐に流され怨霊となった崇徳天皇の魂を鎮めるために創建されました。飛鳥井の蹴鞠に因んで、サッカーの神様としても有名です。午後1時半に解散しました。(甲村)