産廃撤去まで力合わせがんばろう 木津川流域水質ネットワーク会議
結成から1年を迎えた「木津川流域水質ネットワーク会議」(吉田ミサヲ会長、300人)の活動報告会が21日、笠置町の産業振興会館で行われ、木津川市や南山城村、三重県などから約90人が集まりました。同会議は、三重県伊賀市の木津川流域にある産業廃棄物最終処分場から基準を超えるPCBや鉛などが検出されたことに対して、産廃撤去やボーリング調査を求める署名に取り組んできました。南山城村の手仲圓容村長と笠置町の松本勇町長、三重県職員も参加し、祝辞を述べました。
吉田会長が運動の経過や活動内容について報告。「三重県は2010年11月に産廃業者の許可更新を不許可にし、その後産廃の搬入はありません。美しい木津川の水を子どもたちに残したいと願う皆さんのお力に感謝したい。産廃撤去まで力を合わせてがんばりましょう」と述べました。
村田正人弁護士が「廃棄物処理法と住民の権利」と題して法的な立場からたたかいの現状と課題を報告。すでに33万5000リューベ埋められている産廃の撤去を目指し、○業者が環境省へ提出している不服申請の棄却○三重県に対し、ボーリング調査の実施・知事による改善命令の発令・調査結果に基づく措置命令の発令を求める○業者に対し、撤退宣言と明け渡しを求める、運動の方向性を示しました。
木津川市から参加した男性は「木津川の水を飲んでいるが、現地でPCBや鉛が検出されたことに怒りを感じている。産廃は業者の責任で全部取り除き、子どもたちのための公園にしてはどうか。末代まで健康でいられるよう、徹底的にたたかいたい」と発言しました。
日本共産党の木津川市議、精華町議、南山城村議をはじめ、元議員らが参加しました。