伝統食カフェ 「日本の伝統食を考える会」が伏見区の伏見青少年活動センターで期間限定の伝統食カフェを開き、好評です。同センターと京都若者サポートステーションが連携し、若者の自立をサポートする事業として取り組んでいるものです。
 カフェは26日、2月3、10日の3回のみ行われます(10時から17時)。同センターが「食の仕事をのぞいてみよう」と伝統食カフェのお手伝いを募集し、10代から30代までの男女5人の申し込みがありました。
 26日の献立は、おからコロッケ定食、鯖の味噌煮定食。一品ではかぶらと揚げの煮物やきびご飯のおにぎりなどですが、だしから作り添加物の無い調味料、無農薬の野菜と伝統食ならではの調理法にこだわった料理です。調理場では、若者に伝統食の会の女性4人が揚げ物のタイミングや配ぜんの仕方、調味料の説明など丁寧に対応していました。区役所を利用した人や子ども連れの母親、センターを利用する高校生、お年寄りのグループなど約60人が次々と訪れ、用意された定食40食は完売しました。
 同センターのチーフユースワーカーの表美由紀さんは「働きに出る一歩手前で不安を感じたり自信を持てない若者がいます。今回はとりあえず食の仕事をのぞいて見ようと呼びかけることから考えました。伝統食の会の皆さんと一緒に料理をする中で初めは緊張していた若者も自然に打ち解けていました。お客さんも多く、良かったです」と話しています。
 日本の伝統食を考える会の中筋恵子さんは「青年と触れ合ういい機会になりました。初めて料理をする人やおからは買うだけだった人も興味を持ってくれたことがうれしい。伝えることが私たちの願いなので、継続していきたいですね」と語っています。
 2月3日の献立は大豆ご飯定食(粕汁、イワシの梅酒煮、花菜の白和え、漬物)、巻きずし定食(粕汁、花菜の白和え)=600円、節分豆100円、寒ブリのおから煮200円、手綱こんにゃく煮物150円などです。単品メニューは組み合わせて食べられます。
 問い合わせ先は京都市伏見青少年活動センターTEL075・611・4910(平日10時~21時、土日祝10時~18時、水曜休)。fushimi@ys-kyoto.org